離れて暮らす親が一人になった、あるいは年齢的に心配になってきた。電話だけでは様子がわからないけれど、頻繁に帰るのも難しい。そんなときに検討したいのが「見守りサービス」です。
先に結論をお伝えします。見守りサービスは、「人に会って確かめてほしいか」と「もしものときに駆けつけてほしいか」で選ぶと整理しやすくなります。料金は月数百円から数千円までと幅がありますが、公的なサービスが使える場合もあります。
この記事では、調べてわかったことをもとに、次の3つをまとめました。
- 見守りサービスの種類と比較表
- 公式サイトで確認できた料金の例(2026年10月確認)
- 親の状態別の選び方と、申し込む前のチェックリスト
親の見守りサービスは5つのタイプ
見守りサービスは、大きく分けると次の5つです。
| タイプ | どんなサービス | わかること | 親の負担 | 料金の目安(2026年10月確認) |
|---|---|---|---|---|
| 訪問型 | スタッフが定期的に家を訪ねて様子を確認 | 顔色・会話・暮らしぶり | 訪問の対応 | 例:郵便局 月額2,500円 |
| 電話型 | 決まった時間に電話やメッセージで体調を確認 | 毎日の体調(自己申告) | 電話に出る・答える | 例:郵便局 月額1,070円〜 |
| センサー・家電型 | センサーや家電の使用状況で生活の動きを確認 | 起きたか、動いているか | ほぼなし | 例:象印 月額3,300円+初期費用 |
| 駆けつけ型 | 緊急時にボタンなどで通報、警備会社などが駆けつけ | もしものときの対応 | ボタンを押す | 例:郵便局のオプション 月額880円〜 |
| 自治体の緊急通報システム | 市区町村が機器を貸し出し、受信センターが対応 | もしものときの対応 | ボタンを押す | 自治体により無料〜有料 |
料金は、公式サイトで確認できたものだけを例として載せています。事業者やプランによって大きく違うので、申し込む前に必ず最新の料金を確認してください。
タイプ別の特徴

訪問型:人に会って様子を見てほしいとき
スタッフが実際に家を訪ね、顔を見て話をしてくれるのが訪問型です。
例として、日本郵便の「郵便局のみまもり訪問サービス」は、郵便局の社員などが月1回訪問し、決まった質問(固定7項目+選べる3項目)をして、写真付きの報告書で家族に知らせる仕組みです。料金は月額2,500円(税込)と案内されています(2026年10月確認)。
- よいところ:人と話す機会になる。表情や家の様子など、電話ではわからないことがわかる
- 気をつけたいこと:訪問は月1回など間隔があくため、毎日の見守りにはならない
電話型:毎日の体調を知りたいとき
決まった時間に自動音声などで電話がかかり、親がボタンで体調を答えると、その結果が家族に届く仕組みです。
郵便局の「みまもりでんわサービス」は、毎日電話で体調を確認し、結果をメールで家族に知らせるサービスで、固定電話は月額1,070円、携帯電話は月額1,280円(税込)です(2026年10月確認)。訪問サービスとのセットもあります。
- よいところ:毎日の様子がわかる。料金が比較的おさえめ
- 気をつけたいこと:親が電話に出て答える必要がある。体調は自己申告
センサー・家電型:親の負担なく見守りたいとき
部屋のセンサーや、毎日使う家電の使用状況で「今日も動いている」ことを知らせるタイプです。親は特別なことをしなくていいのがよいところです。
例として、象印の「みまもりほっとライン」は、通信機能つきの電気ポットで給湯などの使用状況を家族に知らせます。初期費用5,500円、月額3,300円(税込、初月無料)、課金6か月以内の解約は解約料がかかると案内されています(2026年10月確認)。
- よいところ:親の操作がいらない。映像がないので抵抗感が少なめ
- 気をつけたいこと:「動いている」ことはわかるが、体調や気持ちまではわからない
自分で買って設置するセンサーやカメラなどの「見守りグッズ」については、別の記事で種類別にまとめています。

駆けつけ型:もしものときに対応してほしいとき
具合が悪いときに親がボタンを押すと、警備会社などに通報され、スタッフが駆けつけるタイプです。
郵便局のみまもりサービスにも、警備会社と連携した駆けつけサービスのオプション(月額880円〜、税込)があり、駆けつけ1回ごとに5,500円(税込)が別にかかると案内されています(2026年10月確認)。
- よいところ:離れて住む家族がすぐ行けないときに心強い
- 気をつけたいこと:駆けつけ1回ごとの料金や、合い鍵を預けるかどうかを確認する
自治体の緊急通報システム:まず調べたい公的サービス
意外と知られていないのが、市区町村の「緊急通報システム」です。自治体が機器を貸し出し、ボタンを押すと受信センターにつながる仕組みです。
たとえば静岡市では、65歳以上の一人暮らしで、生活保護世帯または市民税非課税世帯などの方を対象に、機器の設置・撤去・月額料金を無料としています(確認用の通話料が1日10円程度かかります。2026年10月確認)。
対象者や料金は自治体ごとに違います。親が住んでいる市区町村の高齢福祉の窓口や、地域包括支援センターに「見守りや緊急通報の制度はありますか」と聞いてみてください。地域包括支援センターは、高齢者の暮らしの相談ができる公的な窓口です。
親の状態別の選び方

| 親の状態 | 選びやすい組み合わせ | ポイント |
|---|---|---|
| 元気。人と話す機会を増やしたい | 訪問型 | 月1回でも「顔を見てもらえる」安心 |
| 元気。毎日の体調だけ知りたい | 電話型 または センサー・家電型 | 親が電話に答えられるかで選ぶ |
| 見守られるのを嫌がる | センサー・家電型 | 操作不要・映像なし |
| 持病がある、転倒が心配 | 駆けつけ型 + センサー・家電型 | 「気づく」と「駆けつける」をセットに |
| 収入が少ない一人暮らし | まず自治体の緊急通報システム | 無料や低料金で使える場合がある |
1つのサービスですべてをカバーするのは難しいので、「毎日の見守り」と「もしものときの対応」を組み合わせると考えると選びやすくなります。
見守りサービスを申し込む前のチェックリスト
- 親に見守りの目的を話し、同意をとった
- 何を知りたいか決めた(毎日の様子/人の目での確認/緊急時の対応)
- 親の住む自治体の緊急通報システムや見守り事業を調べた
- 月額料金のほか、初期費用・駆けつけ1回ごとの料金・解約料を確認した
- 親の家の電話回線・Wi-Fiなど、必要な環境を確認した
- 通知や報告を受け取る家族を決めた(きょうだいで共有するか)
- 異変があったとき、誰がどう動くかを決めた
- 合い鍵を預ける必要があるか確認した
まとめ
親の見守りサービスを選ぶときは、次の3つを押さえておくと迷いにくくなります。
- 訪問型・電話型・センサー/家電型・駆けつけ型・自治体の5タイプから、知りたいことに合わせて選ぶ
- 料金は初期費用・月額・駆けつけ料金・解約料まで確認する
- まず親の住む自治体の制度を調べ、足りない部分を民間サービスで補う
まずは、親の住む地域の地域包括支援センターに電話してみるところから始めてみてください。
参考(2026年10月1日確認)
- 日本郵便「郵便局のみまもりサービス」
- 象印マホービン「みまもりほっとライン」公式サイト
- 静岡市「緊急通報システム」
- 厚生労働省「介護保険制度・地域包括支援センターについて」

