英語をもう一度やり直すなら、まずは中学英語から。そう考える大人の方はとても多いです。でも、「中学英語ってどこまでが範囲?」「どの順番でやればいい?」と迷ってしまいますよね。
先に結論をお伝えします。中学英語のやり直しは、「文の骨組み → 時間の表し方 → 文をふくらませる → 文をつなぐ」の順で進めると、つまずきにくくなります。 範囲の目安は、文部科学省の学習指導要領で確認できます。
この記事では、次の4つをまとめました。
- 学習指導要領でみる「中学英語の範囲」
- 大人が習ったころと今の中学英語の違い
- やり直しの順番(5つのブロック)
- 教材選びのチェックリスト
中学英語は基礎なのでまずはここをクリア
(更新日:2026年10月)
中学英語の範囲はどこまで?学習指導要領で確認


中学校で学ぶ英語の内容は、文部科学省の「中学校学習指導要領」に示されています。ここでは、2017年(平成29年)に告示され、2021年度(令和3年度)から全面実施されている今の学習指導要領の解説(外国語編)をもとに整理します。
単語の数
| 段階 | 学ぶ単語の数の目安 |
|---|---|
| 小学校 | 600〜700語程度 |
| 中学校 | 1,600〜1,800語程度(小学校で学ぶ語に加えて) |
| 高等学校 | 1,800〜2,500語程度 |
文法の範囲(文法事項)
学習指導要領の解説では、中学校で扱う文法事項として次のものが挙げられています。
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 代名詞 | 人称・指示・疑問・数量を表すもの、関係代名詞(主格の that・which・who、目的格の that・which) |
| 接続詞 | and、but、or、that、if、when、because など |
| 助動詞 | can、must、may、should など |
| 前置詞 | on、in、at など |
| 動詞の時制など | 現在形、過去形、現在進行形、過去進行形、現在完了形、現在完了進行形、助動詞などを使った未来の表現 |
| 比較 | 形容詞・副詞を使った比較の表現 |
| to不定詞 | to+動詞の原形 |
| 動名詞 | 動詞のing形で「〜すること」 |
| 分詞 | 現在分詞・過去分詞で名詞を説明する形(前から・後ろから) |
| 受け身 | be動詞+過去分詞 |
| 仮定法 | 仮定法のうち基本的なもの |
このほか、文の種類(重文・複文、疑問文、感嘆文の基本的なもの)や、文の構造(主語+動詞+目的語など)も範囲に含まれます。なお、基本的な肯定文・否定文・命令文などは、今は小学校で学ぶ内容になっています。
※学年ごとにどの順番で習うかは、教科書によって違います。
大人が習ったころと、今の中学英語の違い


「中学英語なら習ったはず」と思っていても、実は今の中学英語は少し内容が変わっています。学習指導要領の解説によると、主な変化は次のとおりです。
- 中学校で扱う単語の数が、前の学習指導要領の「1200語程度」から「1,600〜1,800語程度」に増えた
- 「仮定法のうち基本的なもの」「現在完了進行形」「感嘆文のうち基本的なもの」などが加わった
- 接続詞・助動詞・前置詞が、文法事項として新たに示された
- 授業は英語で行うことを基本とすると定められた
仮定法などは、高校で習った記憶がある方もいるかもしれません。「覚えていない」のではなく「範囲が広がった」部分もあるので、気にせず見直していきましょう。
中学英語のやり直しは「5つのブロック」の順で


ここからは、大人がやり直すときにつまずきにくい順番を紹介します。教科書の順番ではなく、文の組み立てを理解しやすい順番に並べ替えたものです。
| ブロック | 内容 | ここまでできたらOK |
|---|---|---|
| 1. 文の骨組み | be動詞と一般動詞、疑問文・否定文、代名詞、命令文 | 「私は〜です」「私は〜します」を英語で言える |
| 2. 時間の表し方 | 過去形、進行形、未来の表現、現在完了形 | 「いつのことか」で動詞の形を選べる |
| 3. 気持ち・可能性 | 助動詞(can、must、may、should) | 「できる」「〜すべき」を英語で言える |
| 4. 文をふくらませる | to不定詞、動名詞、比較、受け身、分詞 | 名詞や動詞に説明を足せる |
| 5. 文をつなぐ | 接続詞、関係代名詞、仮定法の基本 | 2つの文を1つにつなげられる |
ブロック1〜2:まずは動詞を中心に
英語の文は、動詞が決まると形が決まります。be動詞と一般動詞の区別、そして過去・進行・未来・完了といった時間の表し方を先に固めると、あとのブロックがぐっと楽になります。
- I am a nurse.(be動詞)
- I watch dramas every night.(一般動詞)
- I watched a drama last night.(過去形)
- I have watched this drama three times.(現在完了形)
ブロック3〜4:説明を足していく
骨組みができたら、「できる」「〜したい」「〜すること」「〜よりも」などの説明を足していきます。
- I can speak a little English.(助動詞)
- I want to watch this drama.(to不定詞)
- Watching dramas is fun.(動名詞)
- This drama is more interesting than that one.(比較)
ブロック5:文をつなぐ
最後は、文と文をつなぐ形です。関係代名詞は、ブロック4の分詞(名詞を後ろから説明する形)と同じく、日本語にない語順なので、つまずきやすいところです。学習指導要領の解説でも、語順の違いに注意して指導する必要があると書かれています。
- This is the drama that I like the best.(関係代名詞)
- I stayed home because it was raining.(接続詞)
- If I had more time, I would watch more dramas.(仮定法の基本)
焦らず、例文をくり返し声に出して慣れていきましょう。
頭でわかっていても繰り返しやらないと忘れます
大人のやり直しに合う教材の選び方
教材はたくさんありますが、大人のやり直しでは次のポイントで選ぶと失敗しにくくなります。
- 1冊で中学3年分がまとまっている
- 説明が短く、例文が多い
- 音声がついている(アプリやダウンロードで聞ける)
- 1回分が短く区切られていて、1日15分でも進められる
- 書店やサンプルで中を見て「読みやすい」と感じる
最初は1冊にしぼるのがコツです。何冊も買うと、どれも途中で終わってしまいがちです。
たとえば、中学3年分を1冊で見直せる本に、学研の『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』があります。1回分が見開きで区切られていて、音声も聞けるので、上のチェックポイントと照らし合わせて選んでみてください。
上記は本当にはじめて英語向き、初歩の初歩
ここからは、中学英語を一通り見直したあとの「次の1冊」です。
大西先生のこちらは私の愛読書。3回くらい繰り返し読みました。
英文法勉強の〆はこちらで完璧
目安をつかみたいときは、英検の問題を使うのも1つの方法です。日本英語検定協会の公式サイトでは、5級が「中学初級程度」、4級が「中学中級程度」、3級が「中学卒業程度」の目安とされています。
やり直しを続けるためのコツ
- 1日15分、1項目ずつ進める
- 例文を声に出して読む(目で読むだけより記憶に残りやすい)
- 好きなドラマの中で、習った形を探す(英語字幕で「あ、現在完了だ」と気づけると楽しくなります)
- 1周目は完璧をめざさない。2周目で理解が深まることも多い
中学英語を一通り見直したら、ドラマで聞く・まねる練習や、オンライン英会話で話す練習に進みましょう。




話す練習の場としては、日本人講師に相談しながら話せるワールドトークの無料体験もあります。
よくある質問
- 中学英語だけで会話はできますか?
-
日常会話でよく使う文の形の多くは、中学英語の範囲に含まれます。ただ、会話に慣れるには、実際に話す練習も必要です。まずは中学英語で言えることを増やしていきましょう。
- 中学1年からやり直すべきですか?
-
be動詞と一般動詞の違い、疑問文・否定文の作り方があいまいなら、最初から見直すのがおすすめです。わかるところは読み飛ばして、つまずいたところで立ち止まりましょう。
- どのくらいの期間でやり直せますか?
-
1日の時間やスタート地点によって大きく変わります。期間を決めるより、「1日15分」「1週間で1ブロック」など、続けられるペースを決めるのがおすすめです。
まとめ
- 中学英語の範囲は、学習指導要領で確認できる(単語は1,600〜1,800語程度)
- 今の中学英語には、仮定法の基本や現在完了進行形なども含まれる
- やり直しは「文の骨組み → 時間 → 気持ち → 説明を足す → 文をつなぐ」の順で
- 教材は1冊にしぼり、1日15分、声に出して進める
参考

