毎年の年賀状、そろそろ区切りをつけたい。でも、長いお付き合いの相手に失礼にならないか、どう書けばいいのか迷いますよね。
50代の年賀状じまいは、今年の年賀状に「これで最後にします」というひと言と、これからの連絡先を添えるのがいちばん角が立ちにくい方法です。理由は詳しく書かなくてもかまいません。
この記事では、文例を「お礼・区切り・これからの連絡・相手への気遣い」の4つのパーツに分けたうえで、職場・親戚・恩師・友人・ママ友、そして親の名前で出す年賀状じまいまで、相手別にそのまま使える文例をまとめました。
(更新日:2026年11月)
年賀状じまいは「最後の年賀状にひと言」が基本

年賀状をやめることを、最近は「年賀状じまい」「終活年賀状」と呼ぶようになりました。決まった作法があるわけではありませんが、伝え方は大きく分けて3つ。何も伝えずにやめる人もいます。
| 伝え方 | 出す時期 | 向いている相手 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 最後の年賀状にひと言添える | 年末(元日に届けるなら12月27日ごろまで) | ほとんどの相手。いちばん一般的 | 新年のあいさつが主役。やめる話は短く |
| 寒中見舞いで伝える | 1月8日〜2月3日ごろ(関東の場合) | 年賀状をもらってから決めた人、年末に間に合わなかった人 | 賀詞(あけましておめでとう等)は使わない |
| LINE・メールで伝える | いつでも | ふだんからLINEやメールでやりとりしている相手 | 一斉送信に見えないよう、相手の名前とひと言を入れる |
| 何も伝えずにやめる | ― | ここ数年、年賀状だけになっている相手 | 相手が心配することがある。迷うなら一度は伝えたほうが安心 |
寒中見舞いの時期は地域で少し違い、松の内を1月15日までとする地域では、その後から立春の前日までが目安です(2027年の立春は2月4日)。
2027年用の年賀はがきは、郵便局の引受開始が12月20日、元日に届けるための差出の目安が12月27日です(日本郵便の発表)。
年賀状じまいを考える50代が増えている理由

日本郵便の発表では、2027年用の年賀はがきの当初発行枚数は約5億5,600万枚で、前の年より25.7%少なく、16年続けて減っています。はがき1枚は85円です。
50代は、ちょうど年賀状を見直すきっかけが重なる時期です。
- 子どもが独立し、家族写真の年賀状を送る理由がなくなった
- 役職定年・転職・退職など、仕事の区切りが来た
- 親の介護や実家のことで、年末が忙しくなった
- 老眼で細かい宛名書きがつらくなってきた
- 身の回りを少しずつ整理したい(終活の入り口として)
どれも、ごく自然な理由です。「やめたら失礼かも」と思いすぎなくて大丈夫。大切なのは、これまでのお礼と、これからもつながっていたい気持ちが伝わることです。
自分から出す年賀状は随分前にやめていますが、いただいた年賀状には手書きで返していました。
文例は4つのパーツを組み合わせると書きやすい
年賀状じまいの文面は、次の4つのパーツでできています。順番に並べるだけで、失礼のない文になります。
| パーツ | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 1. お礼 | これまでの年賀状へのお礼 | 長年にわたり心のこもった年賀状をありがとうございました |
| 2. 区切り | 今年で最後にすること(理由は短く・ぼかしてよい) | 勝手ながら本年をもちまして年始のご挨拶を控えさせていただくことにいたしました |
| 3. これからの連絡 | LINE・メールなど、今後の連絡手段 | これからはLINEでやりとりできたらうれしいです |
| 4. 気遣い | 相手の健康や幸せを願うひと言 | 皆様のご健康を心よりお祈りしております |
「皆様に同じように失礼させていただいております」と添えると、相手は「自分だけやめられた」と感じにくくなります。
「やめる理由」の言い換え早見表
理由は書かなくてもかまいません。書くなら、相手が心配しない言い方を選びます。
| 本当の理由 | 書くならこの言い方 | 避けたい言い方 |
|---|---|---|
| 手間・お金がかかる | 年齢を重ね、年始のご挨拶のかたちを見直すことにいたしました | 面倒になったので/はがき代が高いので |
| 老眼・体力 | 筆をとるのが年々難しくなってまいりましたので | 目が悪くなって |
| 終活・身辺整理 | 身の回りを少しずつ整えていきたいと思い | 終活を始めたので(体調を心配されやすい) |
| 子育てが一段落 | 子どもたちも巣立ちましたので、これを機に | ―(そのまま書いてOK) |
| 退職・役職定年 | このたび退職(定年)を迎えましたので、これを区切りに | ―(そのまま書いてOK) |
| 親の介護で忙しい | 家のことで年末が慌ただしくなりましたので | 介護が大変で(相手が気をつかう) |
【相手別】年賀状じまいの文例


どの文例も、最後の年賀状に添える前提です。年賀状の決まりの「謹賀新年」などの賀詞のあとに続けて書きます。名前や連絡手段は、ご自分に合わせて入れ替えてください。
友人・知人へ(親しい人)
あけましておめでとうございます。
毎年の年賀状、本当にうれしかったです。
実は今年で年賀状を最後にしようと思っています。
これからはLINEで近況を送り合えたらうれしいな。
また会えるのを楽しみにしています。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
長いあいだ、年賀状でのお付き合いをありがとうございました。
勝手ながら、年賀状は今年で終わりにさせてもらいます。
メールアドレスは◯◯です。ときどきお便りさせてくださいね。
学生時代の恩師・目上の方へ
謹んで新春のお慶びを申し上げます
先生には長年にわたり温かい年賀状をいただき 心より感謝申し上げます
年齢を重ね 年始のご挨拶のかたちを見直すことにいたしました
勝手ながら 本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただきます
今後も変わらぬお付き合いのほど どうぞよろしくお願い申し上げます
先生のご健康を心よりお祈りしております
目上の方には、句読点を使わない書き方にすると改まった印象になります(年賀状では句読点を入れない書き方が多く見られます)。
職場の上司・同僚へ(現役のとき)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は大変お世話になりました。
私事ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。
皆様に同様に失礼させていただいております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
職場の人とは毎日顔を合わせるので、年賀状がなくなっても関係は変わりません。社内の年賀状のやりとりが残っている職場なら、仕事始めのあいさつのときに口頭で「今年から失礼しますね」と伝えるのも自然です。
取引先・仕事関係の方へ
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てを賜り 誠にありがとうございました
さて 誠に勝手ながら 本年をもちまして年始のご挨拶状を控えさせていただくことにいたしました
今後はメールにてご挨拶させていただきたく存じます
本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう お願い申し上げます
会社として年賀状を出している場合は、個人でやめてよいか先に社内の決まりを確認しておくと安心です。
退職・役職定年を区切りにするとき
謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年◯月に◯◯株式会社を定年退職いたしました
在職中は公私にわたりお世話になり 心より御礼申し上げます
これを区切りに 年始のご挨拶状は本年をもちまして失礼させていただきます
今後は下記のメールアドレスにご連絡いただけましたら幸いです
皆様のご健勝をお祈り申し上げます
親戚へ
あけましておめでとうございます。
いつも温かい年賀状をありがとうございます。
私たちも50代になり、年始のご挨拶のかたちを見直すことにしました。
勝手ながら、年賀状は今年で最後にさせていただきます。
これからは電話やLINEで、またお話しできたらうれしいです。
寒い日が続きますので、どうぞお体を大切に。
親戚は、法事などで顔を合わせる機会があります。とくに年長の親戚には、年賀状に書くだけでなく、会ったときに「年賀状は今年までにしたの」とひと言伝えておくと、行き違いがありません。
ママ友・子どもを通じた友人へ
明けましておめでとうございます。
子どもたちが小さいころから、毎年年賀状をありがとう。
子どもたちも大きくなったので、我が家は今年で年賀状を卒業することにしました。
これからはLINEでよろしくね。
またランチでもしましょう。
夫婦連名で出すとき
謹んで新春のお慶びを申し上げます
長年にわたり年賀状でのお付き合いをいただき ありがとうございました
私どもも年齢を重ね 本年をもちまして年始のご挨拶状を控えさせていただくことにいたしました
今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
夫婦連名の年賀状をやめるときは、夫と妻のそれぞれの友人・仕事関係にもまとめて伝わります。どちらか一方だけ続けたい相手がいないか、先に夫婦で宛名リストを見ながら話しておくとスムーズです。
LINE・メールで伝えるとき
◯◯さん、あけましておめでとうございます。
毎年年賀状をありがとう。実は年賀状を今年でおしまいにすることにしました。
これからはこちらで近況を送り合えたらうれしいです。今年もよろしくね。
LINEで送るときは、相手の名前を最初に入れて、自分の言葉で一文を足すだけで「一斉送信」の印象がやわらぎます。
親の名前で出す年賀状じまい(子が代筆・手伝うとき)


80代の親が「もう年賀状を書くのがつらい」と言い出すことがあります。親の知人は高齢の方も多く、年賀状が届かないと「体調でも悪いのでは」と心配させてしまうことも。親の名前で年賀状じまいを出しておくと、相手も安心です。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
長年にわたり温かいお便りをいただき 本当にありがとうございました
八十歳を迎え 筆をとるのが難しくなってまいりましたので
本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただきます
おかげさまで元気に過ごしておりますので どうぞご安心ください
皆様のご健康をお祈り申し上げます
親の分を手伝うときのポイントは次のとおりです。
- 「元気に過ごしております」と添えると、相手が体調を心配しにくい
- 宛名は、去年届いた年賀状を親と一緒に見ながら確認する
- 親が続けたい相手(親しい友人・きょうだい)は残して、全員一律にしなくてよい
- 連絡先には、親の電話番号のほか、必要なら子の連絡先を入れるかを親と相談する
- 届いた年賀状は捨てずに1年分とっておく(もしものときの連絡先の控えになる)
親の交友関係の控えは、エンディングノートにまとめておくと、あとで家族が困りません。


年賀状の文化がなくなるのは少し寂しいです。
年賀状じまいで気をつけたいこと


- 「終活」という言葉は使いすぎない:病気なのかと心配されることがある
- やめる理由を相手のせいにしない:「お互い負担なので」より「私の事情で」と書く
- これからの連絡手段を必ず書く:縁を切りたいわけではないことが伝わる
- 喪中の相手には出さない:喪中はがきが届いた相手には、年賀状じまいの話も寒中見舞いで
- やめると決めた相手から翌年届いたら:寒中見舞いかLINEでお礼を伝える。もう一度年賀状で返さなくてよい
自分が喪中の年に年賀状じまいを考えている場合は、喪中はがきに年賀状じまいのことを書くより、喪中はがきは喪中のお知らせだけにして、年明けの寒中見舞いで伝えるほうがすっきりします。


相手から年賀状じまいが届いたときの返し方
もらう側になることもあります。返事は必須ではありませんが、ひと言返すと気持ちよく区切れます。
◯◯さん、年賀状をありがとう。長いあいだ、毎年届くのが楽しみでした。
これからはLINEでよろしくね。今年もどうぞよろしくお願いします。
自分も年賀状を続けるか迷っていたなら、これをきっかけに「私も今年でおしまいにします」と返してもかまいません。
今年の年賀状じまいの進め方


2027年用の年賀状は、郵便局の引受開始が12月20日です。12月に入ってから慌てないよう、11月のうちに相手を分けておくと楽になります。
「続ける」「年賀状じまいを伝える」「もう出さない(ここ数年やりとりが途絶えている)」の3つ。迷う人は「続ける」に入れておいて、来年また考えれば大丈夫です
この記事の4つのパーツを組み合わせ、相手のグループごとに文面を1〜2種類用意します。印刷するなら注文の締め切りを確認
元日に届けたいなら12月27日ごろまでに。親の分もあるなら、一緒に出しておくと手間がまとまります
「続ける」の相手から届いた分はいつもどおり。年賀状じまいを書かなかった相手から届いたら、松の内が明けてから寒中見舞いかLINEで伝えます
出す前のチェックリスト
- お礼のひと言が入っている
- 「今年で最後」がはっきりわかる(あいまいすぎない)
- 理由は相手が心配しない言い方になっている
- これからの連絡手段(LINE・メール・電話)を書いた
- 相手の健康や幸せを願う言葉で終わっている
- 喪中はがきが届いた相手を宛名リストから外した
- 夫婦・親の分は、続けたい相手がいないか確認した
とうとう誰からも年賀状が届かなくなりました。
印刷して出すなら
枚数が多い場合や、親の分もまとめて出す場合は、文面を自分で入力できる印刷サービスを使うと手間が減ります。自分で印刷するなら、干支の入っていない挨拶状はがきを選ぶと、寒中見舞いの時期にも使えます。
「年賀状スクエア」のおすすめポイント(2026年11月時点の公式サイトの表示)
- 添える文章は定型文のほか「自由文章」(1行40字・5行まで)も選べるので、この記事の文例を入れられる
- 送料・宛名印刷が無料
- 注文者が60歳以上ならシニア割引(印刷料金から100円引き)があり、親の分を頼むときにも使える
年賀状じまい専用のデザイン一覧は、公式サイトでは見当たりませんでした。年賀状のデザインに自由文章で文面を入れる形になります。料金や割引の条件は変わることがあるので、注文前に公式サイトで確認してください。
手書きで少しずつ書くなら、宛名やひと言に使える筆ペンがあると便利です。
料金や印刷の締め切りは毎年変わります。注文する前に各社の公式サイトで確認してください。
よくある疑問
- 年賀状じまいは何歳くらいでするものですか?
-
決まりはありません。還暦・定年・子どもの独立など、自分にとっての区切りがきっかけになることが多いようです。50代でも、理由をていねいに伝えれば失礼にはあたりません。
- 一部の人とだけ年賀状を続けてもいいですか?
-
かまいません。「皆様に同様に失礼させていただいております」と書いた場合でも、親しい人とだけ続けることはよくあります。気になる場合は、続ける相手には年賀状じまいの文面を入れないだけで十分です。
- 年賀状じまいをしたのに、翌年も年賀状が届いたら?
-
相手が忘れていることもあるので、責めずにお礼を伝えます。松の内が明けてから寒中見舞いを出すか、LINEなどで「年賀状をありがとう」と返せば十分です。
- 喪中の年に年賀状じまいを伝えたいときは?
-
喪中はがきは喪中のお知らせだけにして、年賀状じまいのことは年明けの寒中見舞いで伝えるのが落ち着いた方法です。
- 印刷の年賀状に、手書きのひと言は必要ですか?
-
なくても失礼ではありませんが、恩師や親戚など長いお付き合いの相手には、ひと言でも手書きを添えると気持ちが伝わりやすくなります。
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まとめ
- 年賀状じまいは、最後の年賀状に「お礼・区切り・これからの連絡・気遣い」を添えるのが基本
- 理由は書かなくてもよい。書くなら相手が心配しない言い方に
- 職場・取引先は改まった文、友人・ママ友はやわらかい文で
- 親の分は「元気に過ごしております」と添えると相手が安心する
- 2027年用は12月20日から引受。11月のうちに相手を3つに分けておく
まずは去年届いた年賀状を手に取って、「続けたい人」から先に分けてみてください。



