実家じまいでやってはいけない失敗7つ|後悔しない順番とチェックリスト

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片付け途中の段ボールと古い家具が並ぶ、やわらかな光の実家の居間
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実家じまいは、多くの人にとって一生に一度か二度のこと。慣れていないからこそ、「先にこれをやっておけばよかった」「あれはやらなければよかった」という後悔が起きやすいものです。

先に結論をお伝えします。実家じまいの失敗の多くは、「順番」を間違えることで起きます。 家族の話し合い、書類の確認、相続の判断を済ませる前に、片付けや解体、売却を急いでしまう。これが後悔につながりやすいパターンです。

この記事では、公的機関の情報をもとに調べてわかったことを、次の3つにまとめました。

  • 実家じまいでやってはいけない失敗7つ(なぜ起きるか・どう防ぐか)
  • 失敗を防ぐ「進める順番」
  • 始める前に使えるチェックリスト

※相続・税金・法律は、個別の事情で結論が変わります。最終的な判断は、弁護士・司法書士・税理士などの専門家や、自治体の窓口に確認してください。

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順番を間違わないで!

(更新日:2026年10月)

目次
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実家じまいでやってはいけない失敗7つ【一覧表】

日差しが入る、がらんとした和室

まずは全体像です。くわしくは、このあと1つずつ説明します。

#やってはいけないこと起きやすい後悔防ぎ方
1家族に相談せず一人で進める費用の分担や形見分けでもめる最初に方向性と費用分担を話し合う
2相続放棄を考えているのに遺品を処分・売却する相続放棄ができなくなるおそれ片付けの前に専門家へ相談
3書類や貴重品を探す前に業者へ丸ごと任せる通帳・権利証・遺言書などが見つからない先に「探すものリスト」で確認
4見積もり1社・許可を確認せずに業者を決める当日の高額請求、不適切な処分2〜3社の相見積もりと許可の確認
5査定や補助金の確認前に解体してしまう税金が上がる、補助金の対象外になる解体は査定と制度確認のあと
6相続登記を後回しにする売りたいときに売れない、過料のおそれ相続が決まったら早めに登記
7「そのうち」と空き家のまま放置する税金の特例や控除の期限を逃す方向性だけでも早めに決める

失敗1:家族に相談せず、一人で進めてしまう

テーブルで写真アルバムを一緒に見る家族

実家に近い人や、責任感の強い人ほど「私がやらなきゃ」と一人で動きがちです。でも、あとから次のようなもめごとになることがあります。

  • 「勝手に捨てた」「あれは残しておきたかった」と言われる
  • 片付け費用や解体費用を、誰がどれだけ出すかでもめる
  • 売る・残すの意見が合わず、途中で止まる

防ぎ方は、作業の前に次の3点だけでも家族で共有しておくことです。

  • 実家を「売る/貸す/しばらく残す」のどれにしたいか
  • 費用を誰がどう負担するか(売却代金から精算するかどうかも)
  • 形見として残したいモノ(先にリストにしておく)

遠方の兄弟姉妹がいる場合は、写真を送る・オンラインで話すなど、「見える形」で共有しておくと安心です。

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話し合いに大事なのはお互いの歩み寄り

失敗2:相続放棄を考えているのに、先に遺品を処分・売却する

親に借金がある、あるいはあるかもしれない場合、相続放棄という選択肢があります。相続放棄は、相続の開始を知ったときから3か月以内に家庭裁判所へ申し立てる手続きです。

注意したいのは、民法には「相続人が相続財産を処分したときは、相続を承認したものとみなす」という決まり(法定単純承認)があることです。価値のある遺品を売る・持ち帰る、預金を引き出すといった行為が、これにあたるおそれがあります。

どこまでが「処分」にあたるかは、事情によって判断が分かれます。借金の有無がはっきりしないときは、片付けを始める前に弁護士・司法書士へ相談しておきましょう。

失敗3:書類や貴重品を探す前に、業者へ丸ごと任せる

積み重なった書類の束

「全部まとめて片付けてもらえば楽」と思いがちですが、先に探しておきたいものがあります。

  • 通帳・キャッシュカード・印鑑
  • 不動産の権利証(登記識別情報)、固定資産税の通知書
  • 保険証券、年金の書類
  • 遺言書、エンディングノート
  • 借入れの契約書や督促状
  • 写真・手紙など、お金には換えられない思い出の品

国民生活センターには、遺品整理サービスで「残すはずだった品を処分された」という相談も寄せられています。業者に頼む前に、「探すものリスト」と「残すものリスト」を作り、作業当日も立ち会うのが安心です。

失敗4:見積もり1社だけ、許可を確認せずに業者を決める

部屋に積まれた段ボール箱

片付け業者選びは、トラブルの相談が多い分野です。国民生活センターによると、不用品回収サービスの相談は2021年度に2,000件を超えています。「広告では安い定額だったのに、作業後に高額を請求された」という事例が目立ちます。

防ぎ方は次のとおりです。

  • 見積もりは2〜3社から取り、内訳を比べる
  • 「追加料金がかかる条件」と「キャンセル料」を事前に確認する
  • 家庭のごみを運ぶには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可または市区町村の委託が必要。許可業者は市区町村のホームページで確認できる
  • 突然訪ねてきた買取業者に急いで売らない(訪問購入は8日間のクーリング・オフがあります)

困ったときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。

業者の種類や見積もりの見方は、こちらでくわしくまとめています。

遺品整理の見積もりを比べたいときは、複数の業者を紹介してもらえるサービスを使うと手間が減ります。

空き家の片付けと、まだ使えるものの買取をまとめて相談したいときは、こちらも選択肢です。

失敗5:査定や補助金の確認前に、解体してしまう

重機で取り壊し中の一軒家

「古い家だから、まず解体して更地にしよう」と急ぐのも、後悔しやすいパターンです。

  • 固定資産税が上がることがある:住宅が建っている土地には固定資産税の軽減(住宅用地の特例)があります。取り壊すと、翌年から特例が受けられなくなることがあります
  • 補助金の対象外になることがある:自治体の解体補助は、多くの場合「工事の契約前に申請」が条件です。先に契約すると対象外になることがあります
  • 建物付きのほうが売れる場合もある:地域や物件によっては、古家付きのまま買い手が見つかることもあります

解体するかどうかは、不動産会社の査定と、自治体の補助金の確認を済ませてから決めましょう。

解体を考えるときは、査定や補助金を確認したうえで、解体の見積もりも複数の業者で比べておくと安心です。

失敗6:相続登記を後回しにする

親名義のままの実家は、そのままでは売ることができません。売るには、相続人の名義に変える「相続登記」が必要です。

さらに、2024年4月1日から相続登記は義務になりました。

  • 不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に申請
  • 正当な理由なく怠ると、10万円以下の過料の対象になることがある
  • 2024年4月より前に相続した不動産も対象(2027年3月31日まで猶予)

遺産の分け方が決まらないときは、「相続人申告登記」という簡単な手続きで義務を果たす方法もあります。ただし、売却するときには本来の相続登記が必要です。司法書士や法務局に相談しましょう。

相続登記や相続の手続きを、どこに相談すればいいかわからないときは、相続の専門家につないでくれる相談窓口を使う方法もあります。

失敗7:「そのうち」と空き家のまま放置する

気持ちの整理がつかず、しばらくそのままにしておきたい。そう思うのは自然なことです。ただ、放置が長くなると次のような損につながることがあります。

  • 固定資産税や管理の手間がかかり続ける
  • 管理が行き届かない空き家として市区町村から勧告を受けると、固定資産税の特例が受けられなくなることがある
  • 相続した空き家を売るときの「3,000万円特別控除」は、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ることなどが条件。期限を過ぎると使えない

「すぐに売る」と決めなくても大丈夫です。方向性の話し合いと、査定・制度の確認だけは早めにしておくと、選べる道が残ります。

お金の面が心配な方は、実家じまいでお金がないときの進め方もあわせてどうぞ。

相続した実家を売るかどうか迷っているなら、まずは査定で「いくらくらいになるか」を知っておくと、家族で話し合いやすくなります。相続不動産の無料査定を受け付けているサービスもあります(対象は東京都・埼玉県の物件です)。

失敗しない実家じまいの順番

7つの失敗を避けるための、おすすめの順番です。

  1. 家族で話し合う:売る・貸す・残すの方向性、費用分担、残したいモノ
  2. 相続の状況を確認する:遺言書の有無、借金の有無、名義。相続放棄を考えるなら専門家へ(3か月以内)
  3. 大事な書類・貴重品を探す:業者に頼む前に自分たちで
  4. 現状のまま査定を取る:仲介と買取の両方
  5. 自治体の制度を調べる:解体・家財処分の補助金は契約前の申請が基本
  6. 片付けの相見積もりを取る:2〜3社、許可と内訳を確認
  7. 相続登記をする:売る前に必要。期限は3年以内
  8. 片付け → 売却・解体:税金の特例の期限も確認しながら
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失敗しないために専門家に頼むことをおすすめします

実家じまい全体の進め方は、こちらの記事で手順ごとにまとめています。

実家じまい 失敗しないためのチェックリスト

  • 家族で「売る/貸す/残す」の方向性を話し合った
  • 費用の分担(売却代金からの精算も含めて)を決めた
  • 残したいモノ・形見を家族で共有した
  • 遺言書・エンディングノートの有無を確認した
  • 親の借金やローンの有無を確認した(不明なら片付け前に専門家へ)
  • 通帳・権利証・保険証券などの書類を探した
  • 現状のまま査定を取った(仲介・買取)
  • 自治体の解体・家財処分の補助金を調べた(契約前に申請)
  • 片付け業者の見積もりを2〜3社から取り、許可を確認した
  • 相続登記の予定を立てた(3年以内)
  • 3,000万円特別控除などの期限を確認した

まとめ

実家じまいの失敗は、「急ぐ順番を間違える」ことで起きやすくなります。

  • 片付けや解体の前に、家族の話し合い・相続の確認・書類探しを済ませる
  • 業者は相見積もりと許可の確認、解体は査定と補助金の確認のあとに
  • 相続登記や税金の特例には期限があるので、放置せず早めに確認する

一人で抱え込まず、家族や専門家、自治体の窓口を頼りながら進めてください。

費用が心配なときの進め方は、こちらも参考にしてください。

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実家じまい… 気になっているならすっきりさせましょう


参考

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