親を見送った年の秋、ふと「喪中はがき、いつまでに出せばいいんだっけ」と手が止まる。葬儀や手続きに追われているうちに、気づけば年末が近づいている人も多いと思います。
先に結論をまとめると、こうです。
- 出す時期:11月中〜12月上旬に届くように。相手が年賀状を書き始める前が目安です
- 続柄:自分の親なら「父」「母」。夫婦連名で出すときは夫から見た続柄に合わせ、妻の親なら「義父」「義母」とフルネームで書くのが一般的です
- 四十九日前でも:「四十九日が過ぎてから出す」という決まりは見当たりません。出す時期を優先して大丈夫です
この記事では、2027年用の郵便のスケジュールから逆算した日程と、差出人別の続柄の早見表、文例をまとめました。「親戚にも出す?」「12月に亡くなったら?」といった迷いどころも、ひとつずつ整理しています。
(更新日:2026年10月)
喪中はがきを出す時期|11月中〜12月上旬に届くように
喪中はがきは「年始のご挨拶を控えます」と、先にお知らせするためのものです。大手の挨拶状印刷サービスでは、10月中旬から12月上旬に届くように出すのがよいとしています。年賀状を準備し始める相手に、余計な気を遣わせないためです。
実際には、10月に出すと早すぎると感じる人もいるので、11月中に出し、遅くとも12月上旬には届くようにすると安心です。
2027年のお正月に向けた郵便の予定は、次のとおりです(日本郵便の発表)。
| 日付 | できごと | 喪中はがきの準備 |
|---|---|---|
| 2026年11月2日 | 2027年用の年賀はがきの販売開始 | この頃までに、出す相手と枚数を決める |
| 11月中 | 年賀状の準備を始める人が増える | 喪中はがきを投函する(いちばんのおすすめ) |
| 12月上旬 | ― | 遅くともこの頃までに届くように |
| 12月20日 | 年賀状の引き受け開始(今年から12月15日→20日に変更) | 間に合わない人は、年明けの寒中見舞いに切り替える |
| 12月27日 | 元日に届けるための差し出しの目安(12月25日→27日に変更) | ― |
2027年用は年賀状の受付が例年より遅くなっています。ただ、年賀状を書く日は人それぞれ。喪中はがきは「年賀状の受付開始より前」ではなく、相手が書き始める前に届くことを目安にしてください。
喪中はがきは誰に出す?親戚・友人・仕事の相手
出す相手の基本
喪中はがきは、毎年年賀状をやり取りしている相手に出すのが基本です。親が亡くなった場合、自分にとって親は一親等なので、喪中にあたります。配偶者の親も同じく一親等です。
一方で最近は、故人を知らない人や仕事関係の相手には喪中はがきを出さず、例年どおり年賀状を送る人も増えていると、挨拶状の印刷サービスは紹介しています。
| 相手 | 出すかどうかの目安 |
|---|---|
| 毎年年賀状をやり取りしている友人・知人 | 出す |
| 葬儀に参列してくれた人 | 出す(訃報をすでに知っていても、年賀欠礼のお知らせとして) |
| 親戚 | 家や地域で考え方が分かれる。きょうだい・喪主と相談してそろえる |
| 故人を知らない仕事関係 | 出さずに年賀状を送る人も多い |
| 喪中はがきを出す前に、年賀状を出してしまった相手 | 年明けに寒中見舞いで事情を伝える |
親戚に出すかは、きょうだいで相談してそろえる
親戚に出すかどうかは、決まった答えがありません。同じ親を見送ったきょうだいの間で「姉は出したのに、私は出していない」となると、親戚が戸惑います。
迷ったら、喪主やきょうだいと「親戚には出すか」「どこまでの範囲に出すか」を一度話しておくと安心です。
我が家は枚数が少なかったので手書きにしました
続柄の書き方|差出人別の早見表
喪中はがきでいちばん迷いやすいのが、亡くなった親の「続柄」の書き方です。続柄は、差出人から見た関係で書きます。夫婦連名で出す場合は、夫から見た続柄に合わせるのが一般的です。
| 亡くなった人 | 差出人 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 自分の父 | 自分ひとり | 父 山田一郎 |
| 自分の母 | 自分ひとり | 母 山田花子 |
| 夫の父 | 夫婦連名 | 父 山田一郎 |
| 夫の母 | 夫婦連名 | 母 山田花子 |
| 妻の父 | 夫婦連名 | 義父 佐藤一郎 |
| 妻の母 | 夫婦連名 | 義母 佐藤花子 |
| 妻の父 | 妻ひとり | 父 佐藤一郎 |
- 妻の親は名字が違うことが多いので、フルネームで書くとわかりやすくなります
- 「義父」と書くことに抵抗があれば、続柄を書かずに名前だけにする方法もあります
- 妻の親が亡くなった場合、妻だけの名前で、妻の友人に出す人もいます
親が亡くなったときの文例


喪中はがきの文章は、句読点を入れず、行の頭を一字下げないのが一般的です。日付は「令和八年十一月」のように漢数字で書き、日にちまでは入れません。
父が亡くなった場合(自分ひとりで出す)
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年五月に父 一郎が八十二歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
令和八年十一月
母が亡くなった場合(家族葬で、訃報を知らせていなかった相手にも)
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年八月に母 花子が八十歳にて永眠いたしました
葬儀は故人の遺志により近親者のみにて相済ませました
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
皆様には健やかな新年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます
令和八年十一月
妻の父が亡くなった場合(夫婦連名で出す)
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
本年九月に義父 佐藤一郎が八十五歳にて永眠いたしました
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに
皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます
令和八年十一月
- 年齢は数え年で書くこともありますが、満年齢でもかまいません。家族の書き方にそろえると迷いません
- 両親を同じ年に見送った場合は、一枚に二人の名前を並べて書きます
迷いやすい4つのケース


四十九日前でも出していい?
四十九日の法要を終えていなくても、喪中はがきを出してかまいません。「四十九日が過ぎてから出す」という決まりは、確認した範囲では見当たりませんでした。印刷サービス各社も、出す時期の基準は「相手が年賀状の準備を始める前」としています。
秋に親を見送った場合は、四十九日を待っていると12月にずれ込みます。時期を優先して出すほうが、相手にとっても親切です。
12月に亡くなって間に合わないときは?
12月に入ってから亡くなった場合など、喪中はがきが間に合わないこともあります。その場合は無理に出さず、年が明けて松の内(1月7日)が過ぎてから、寒中見舞いで事情を伝えます。寒中見舞いは立春の前日までに届くように出します。
文面は「年末に父が永眠し、年始のご挨拶を控えさせていただきました」と、年賀状をいただいたお礼とあわせて伝えれば十分です。
喪中なのに年賀状が届いたら?
喪中はがきを出していない相手や、行き違いで年賀状が届くこともあります。返事は年賀状ではなく、松の内が過ぎてから寒中見舞いで出します。
年賀状じまいも一緒に伝えていい?
親を見送ったのを機に、年賀状のやり取りを終えたいと考える人もいます。喪中はがきは年賀欠礼のお知らせなので、本文は基本の文面のままにして、最後に一行添える形が穏やかです。
例:「なお 誠に勝手ながら 本年をもちまして年始のご挨拶を控えさせていただくことにいたしました」
※喪中はがきに句読点は入れないので、区切りは空白にします。
準備の流れ|10月末から始めれば間に合う


昨年届いた年賀状を見ながら、出す相手を選びます。親戚の範囲は、きょうだいや喪主と相談してそろえます
印刷サービスに頼むか、自宅のプリンターで作るか、手書きにするかを決めます。印刷サービスは宛名印刷や投函までしてくれるところもあります
亡くなった月・名前・年齢・続柄を、家族の書き方とそろえます。夫婦連名か単名かもここで決めます
私製はがきの場合は切手を貼ります。派手な絵柄の切手は避け、落ち着いたものを選びましょう
年賀状が届いた相手には、松の内が過ぎてから寒中見舞いを出します
印刷サービスに頼むなら
枚数が多い、宛名を書く時間がない、という場合は、ネットの印刷サービスに頼むと手間が減ります。たとえば喪中はがきの印刷を扱う「挨拶状ドットコム」には、次のような特徴があります(2026年10月時点の公式サイトの表示)。
- 会員登録で全国送料無料、宛名印刷の基本料金も無料
- 翌営業日に出荷。お店からポストへ投函してもらうこともできる
- 薄墨(うすずみ)印刷やモノクロなどデザインが選べ、専門家監修の文例も用意されている
料金や割引は時期によって変わるので、注文前に公式サイトで確認してください。
自分で作るときにあると便利なもの
枚数が少ない場合は、自宅で作る人もいます。インクジェットプリンター用の喪中はがきの用紙や、うす墨の筆ペンがあると、落ち着いた仕上がりになります。
- 用紙:プリンターで印刷できる、私製の喪中はがき用紙が文具店や家電量販店で売られています。私製はがきの場合は切手を別に用意します
- 筆ペン:宛名や一言を書き添えるときに。うす墨は「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味があるとされ、弔事でよく使われます
出す前のチェックリスト
- 11月中に投函できる日程になっている
- 出す相手と、親戚の範囲をきょうだいと相談した
- 続柄が差出人から見た関係になっている(夫婦連名なら夫から見た続柄)
- 妻の親の場合はフルネームで書いた
- 句読点・行頭の一字下げを入れていない
- 日付は「令和八年十一月」のように月までの漢数字
- 年賀状が届いたときに寒中見舞いを出す相手をメモする準備をした
よくある疑問
- 喪中はがきは12月中旬に出しても失礼になりませんか?
-
失礼とまではいえませんが、相手がすでに年賀状を書き終えていることがあります。2027年用は年賀状の受付が12月20日からなので、遅くとも12月上旬に届くように出すのがおすすめです。間に合わない場合は、年明けに寒中見舞いで伝えます。
- 祖父母が亡くなった場合も出しますか?
-
祖父母は二親等なので、喪中の範囲に入ります。ただ、同居していたかどうかや付き合いの深さで、出す人と出さない人がいます。家族と相談して決めてかまいません。
- 喪中はがきに近況を書き添えてもいいですか?
-
結婚や出産などのお祝い事は書かないのが一般的です。お世話になったお礼など、故人にかかわる一言なら添えても問題ないとされています。
- 喪中の年は、自分あての年賀状も受け取らないほうがいいですか?
-
年賀状を受け取ることは失礼ではありません。喪中はがきは「こちらからのご挨拶を控えます」というお知らせです。届いた年賀状には、松の内が過ぎてから寒中見舞いでお返事をします。
親を見送ったあとの手続きもあわせて
喪中はがきの準備と同じ時期に、役所や相続の手続きが続いていることも多いと思います。期限のある手続きは、こちらに期限順でまとめています。


実家の仏壇をどうするか迷い始めたら、こちらも参考にしてください。



