40代や50代になると、肌の老化現象が気になってくるものです。特に肌のくすみやたるみ、シミやそばかすなど、年齢とともに現れるものに悩んでいる人も多いかもしれません。そんなときにおすすめしたいのが、ビタミンC誘導体を含むスキンケア商品です。
おすすめ市販のピュアビタミンC・ビタミンC誘導体はこちらの記事をご覧ください。
ビタミンCの肌への効果・働き
ビタミンCは40代50代の肌悩みに有効な成分が配合されています。
シミ・くすみ・ニキビ跡の改善
シミやくすみの元のメラニンなどの酸性を抑えながら、新陳代謝をアップしメラニンを肌の外に排出する作用します。肌の色ムラを改善し、透明感のある肌を作ります。
また、肌のターンオーバーを促進する効果があるため、ニキビ跡の改善に役立つことがあります。また、ビタミンCのメラニン色素の生成を抑制する効果は、ニキビ跡の色素沈着を防ぐことができます。
抗酸化作用
ビタミンCには、抗酸化作用があります。紫外線やストレス、加齢などが原因で起こる酸化ストレスは、肌の老化を促進する原因の一つです。ビタミンCは、この酸化ストレスを抑え、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。
毛穴縮小・引き締め
ビタミンCには、シミやそばかすの予防や改善、肌のくすみの改善、コラーゲンの生成促進など、美肌効果があります。特に、40代50代の肌には、コラーゲンが不足し、肌のたるみやシワが目立ちやすくなっているため、ビタミンCを使うことで、肌のハリや弾力をアップさせることができます。
紫外線:ダメージから肌を守る効果
ビタミンCは紫外線のダメージから皮膚細胞を守り、シミやソバカスなどの色素沈着を防いでくれます。
ビタミンCの種類と特徴
ビタミンCは1種類ではなく、たくさんの種類があります。大きく分けると、「ピュア(純粋)ビタミンC」と「ビタミンC誘導体」の2種になります。
ビタミンCは、私たちの健康維持や美容に必要な重要な栄養素の1つです。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを分子レベルで改良したものです。
ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の違い
ピュア(純粋)ビタミンCとビタミンC誘導体の違いについて詳しく解説していきます。
純粋ビタミンC | ビタミンC誘導体 | |
---|---|---|
即効性 | 高い | 低い |
安定性 | 酸化しやすい | 酸化しにくい |
浸透性 | 低い | 高い |
長期保存 | 不安定 | 安定 |
刺激性 | 刺激的 | 刺激低い |
肌タイプ別:ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の選び方
ビタミンC 誘導体は、ビタミンCと比べて安定性が高く、肌にやさしいため、肌トラブルの原因になることが少ないという特徴があります。
一方、純粋なビタミンCは、酸化しやすく、肌に刺激を与えることがあります。そのため、肌に合わない場合は、ビタミンC誘導体を選ぶことがおすすめです。
また、両方が配合された製品は時間差でどちらの効果も発揮します。
肌タイプ | おすすめの種類 | 成分 |
---|---|---|
ニキビ・オイリー肌 | ピュアビタミンC | アスコルビン酸 |
オイリー肌・混合肌 | 水溶性ビタミンC誘導体 | ・アスコルビルグルコシド ・リン酸アスコルビルMg |
乾燥肌・敏感肌 | 脂溶性ビタミンC誘導体 | ・テトラヘキシルデカン酸 ・パルミチン酸アスコルビル |
乾燥肌・肌荒れ | 両親媒性ビタミンC誘導体 | ・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS) |
ビタミンC誘導体とは? 種類・効果・成分
ビタミンC誘導体には、主に水溶性、脂溶性、または両方に溶ける両親和性の種類があり、ポピュラーなのは水溶性ビタミンC誘導体になります。
水溶性 | 脂溶性 | 両親媒性 | |
---|---|---|---|
特徴 | 短時間吸収 皮脂分泌抑制が強い 劣化しやすい | 保湿力高い 長時間効果 壊れにくい ベタつく | コラーゲン産生が高い 劣化しやすい |
即効性 | 早い | 遅い | 早い |
安定性 | 普通 | 高い | 低い |
浸透性 | 浅い | 深い | 非常に深い |
持続性 | 低い | 高い | 高い |
刺激性 | 強い | 少ない | 少ない |
主な成分 | ・アスコルビルグルコシド ・リン酸アスコルビルMg | ・テトラヘキシルデカン酸 ・パルミチン酸アスコルビル | ・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS) |
肌タイプ | ニキビ オールマイティ | 乾燥肌向き 敏感肌向き | ハリ・エイジング 美白・シミ |
ビタミンC誘導体の効果的な使い方と注意点
ビタミンCの使い方と注意事項について学びましょう。
ビタミンC誘導体の使い方:いつ塗る?朝?
ビタミンC誘導体を使う場合は、肌に浸透しやすいように浸透を妨げる油分の強い化粧品の前に使用しましょう。
ビタミンC誘導体は、朝と夜の両方に使用することができます。ビタミンC誘導体は、紫外線によるダメージから肌を守る効果もあるため、特に朝に使用するのがおすすめです。
ビタミンC誘導体が配合されている商品は、浸透を妨げる油分の強い化粧品の前に使用しましょう。
以下の順番で行いましょう。
化粧水(ビタミンC誘導体)
↓
美容液(ビタミンC誘導体)
↓
乳液(ビタミンC誘導体)
↓
保湿クリーム
ビタミンC誘導体は効果なし?
タミンC誘導体には肌にとって多くの利点がありますが、もしビタミンC誘導体が効果がないと感じる原因があるとしたら、いくつかの可能性が考えられます。
ビタミンC誘導体がお肌に合わない人
肌質によっては、ビタミンC誘導体が合わない場合もあります。例えば、肌が敏感であったり、アレルギー体質である場合には、ビタミンC誘導体が刺激となって肌トラブルを引き起こす可能性があります。
ビタミンC誘導体がヒリヒリする・肌荒れする(かぶれ・赤み)
ビタミンC誘導体がヒリヒリしたり、肌荒れを起こす原因は、個人差がありますが、以下のような要因が考えられます。
- 濃度が高すぎる場合:ビタミンC誘導体が高濃度で含まれている場合、肌の表面に刺激を与えることがあります。
- 肌が乾燥している場合:肌が乾燥している場合、ビタミンC誘導体を含む化粧品が肌の表面に刺激を与え、ヒリヒリ感を引き起こす可能性があります。
- 肌が敏感な場合:乾燥肌の人は、肌が敏感で、ビタミンC誘導体を含む化粧品によって肌が乾燥し、かゆみや炎症を引き起こすことがあります。この場合は、保湿力の高い化粧品と併用することが重要です。
- 他の成分との相性が悪い場合:ビタミンC誘導体と相性の悪い成分を含む化粧品を併用すると、肌荒れやかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。併用する化粧品の成分については、注意深く確認することが重要です。
したがって、ビタミンC誘導体を含む化粧品を使用する際は、肌の状態や肌タイプに合わせて使用量や使用頻度や濃度を調整し、肌トラブルが起こらないように注意することが重要です。
また、肌に合わないと感じた場合には、すぐに使用を中止し、専門家に相談することをおすすめします。
ビタミンC誘導体の注意点
ビタミンC誘導体は、肌に与える刺激が比較的弱く、安定性が高いため、ビタミンC本来の効果を発揮しやすいとされていますが、以下の注意点があります。
- 酸化に注意する:ビタミンC誘導体は、空気や光による酸化が起こりやすいため、使い始めから数週間で効果が低下することがあります。そのため、ビタミンC誘導体を含む化粧品は、開封後はなるべく早めに使い切るようにしましょう。
- 他の成分との併用に注意する:ビタミンC誘導体は、ビタミンEやフェルラ酸といった成分と併用することで相乗効果を発揮することができますが、ビタミンC誘導体と一緒にビタミンA誘導体や酸性の成分と併用すると、肌への刺激が強くなる可能性があります。
- 量の調整に注意する:ビタミンC誘導体は、肌に直接塗布する場合、0.5%〜5%程度の濃度で使用することが推奨されています。使用量を過剰にすると、肌の刺激や乾燥を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
- 敏感肌の場合は注意が必要:肌が敏感な場合、ビタミンC誘導体による刺激が強く感じられることがあります。そのため、敏感肌の場合は、低濃度の製品から始め、徐々に濃度を上げていくことをおすすめします。
以上の点に留意して、ビタミンC誘導体を正しく使用することで、より効果的なスキンケアができるでしょう。
ビタミンC誘導体と相性の良い成分と悪い成分
ビタミンC誘導体と相性の良い成分と悪い成分について解説します。
pH値とは
まず、成分の相性を測る上で基準となるのは、pH値という指標です。pH値は、酸性、中性、アルカリ性の3つの値で表され、それぞれ0~6、7、8~14の範囲に分類されます。
肌に適したpH値
pH値は0〜14までの数値で示され、7が中性を表し、7未満は酸性、7を超えるとアルカリ性となります。具体的には、0に近づくほど強い酸性、14に近づくほど強いアルカリ性となります
肌のpH値は平均4.5~5.5であり、この範囲内であれば肌に刺激を与えずに成分を効果的に取り入れることができます。したがって、肌に適したpH値を持つ化粧品を選び、複数の成分を使用する場合は、その成分のpH値の相性を確認することが重要です。
pH4~5の酸性は、肌を引き締める効果があるとされています。これは、酸性の化粧品が肌表面に存在する油分や汚れを取り除き、毛穴を引き締めることによって実現されます。
一方、pH6~8程度の弱アルカリ性は、肌をやわらかくして、弾力性を与えるとされています。これは、弱アルカリ性の化粧品が肌の表面を滑らかにすることで、角質層が柔らかくなり、水分を保持しやすくなるためです。
pH値 | 効果 |
---|---|
酸性(pH4~5) | 肌を引き締める効果 |
弱アルカリ性(pH6~8) | 肌を柔らかくし、弾力性を与える効果 |
ただし、個人差があるため、すべての人にとって同じような効果があるわけではありません。また、肌の状態や季節、使用する製品の成分などによっても、効果は異なる場合があります。
上記は化粧品の成分のみ
ビタミンC誘導体とレチノールの相性・併用
ビタミンCと相性悪い成分は必ずしもビタミンCと併用できないわけではありません。使用する前に成分表を確認し、配合量や使用量、順番などに注意することが大切です。
ただし、超高濃度(10%以上)の製品はビタミンCとナイアシンアミドの使用は避けましょう。通常濃度の製品でも、ビタミンCとビタミンAは適正なpHが異なるので相性は良くありません。国内で販売されているものであれば、併用することで相乗効果も期待できます。
同時使用の注意点
まず、ビタミンCとビタミンAを同時に使用する場合は、ビタミンCを先に使用することが望ましいです。これは、ビタミンCが酸性であるため、ビタミンAの効果を弱めてしまう可能性があるためです。ビタミンCを先に使用することで、肌のpHを下げ、ビタミンAの効果を最大限に引き出すことができます。
また、ビタミンCとビタミンAは、どちらも肌の敏感度を高めることがあるため、併用する場合は注意が必要です。特に、ビタミンAは肌を刺激することがあるため、使用量や頻度に注意してください。初めて使用する場合は、少量から始め、肌に負担をかけないようにしてください。
ビタミンA(レチノール)は最後に使用
ビタミンAが配合された製品は、刺激が強いため化粧水、乳液の後、スキンケアの最後に使用することをおすすめします。
ビタミンA(レチノール)は夜に使用
ビタミンAが配合された製品は、夜間に使用することが望ましいです。これは、ビタミンAが光によって分解されるため、日中の使用は効果を弱めてしまう可能性があるためです。
以上のように、ビタミンCとビタミンAを併用する場合は、順番や使用量、使用時期に注意して、効果的に使うことが重要です。
ビタミンCとレチノール(ビタミンA)の相性
・併用可能
・混ぜて使用×
・ビタミンCを先に使用
・レチノールは最後に使用
・高濃度✖️高濃度は注意
ビタミンC誘導体とトラネキサム酸の相性・併用
ビタミンCとトラネキサム酸の相性は良いとされています。
ビタミンCは酸性の成分であり、トラネキサム酸はアルカリ性の成分であるため、同時に使用する場合は、ビタミンCを先に使用することが望ましいです。これは、トラネキサム酸がアルカリ性であるため、ビタミンCの効果を弱めてしまう可能性があるためです。ビタミンCを先に使用することで、肌のpHを下げ、ビタミンCの効果を最大限に引き出すことができます。
ビタミンCとトラネキサム酸の相性
・相性良い
・ビタミンCを先に使用
ビタミンC誘導体とナイアシンアミドの相性・併用
ビタミンC誘導体とナイアシンアミドは、共に抗酸化作用でシワにアプローチします。併用可能です。
ビタミンC誘導体とナイアシンアミドは共に水溶性であり、分子のサイズも非常に似ており、両方の分子のサイズに大きな違いはありません。
ただし、一般的に、ビタミンC誘導体を含む化粧品は、ナイアシンアミドを含む化粧品よりも酸性に傾いていることが多いため、ビタミンC誘導体を先に使うことが推奨されています。具体的には、洗顔後の清潔な肌にビタミンC誘導体を含む化粧品を塗布し、その後にナイアシンアミドを含む化粧品を使用することが適切です。この順番を守ることで、ビタミンC誘導体が肌の表面にとどまり、その後にナイアシンアミドが浸透しやすくなります。
ビタミンCとナイアシンアミドの相性
・併用可能
・ビタミンCを先に使用した方が良い場合が多い
まとめ
40代や50代になると、肌のたるみやシミ、そばかすなどの老化現象が現れやすくなります。そこで、ビタミンC誘導体を使うことで、肌に必要な栄養素を補うことができ、美肌効果を期待することができます。ビタミンC誘導体には種類があり、効果や使用方法も異なってきますが、ナイアシンアミドを含むものは肌の保湿効果が高く、毛穴の開きや乾燥肌を改善する効果があります。ただし、紫外線による肌の悪化を防ぐためにも、日焼け止めと併用することが重要です。ビタミンC誘導体を上手に使って、美肌を手に入れましょう。
おすすめ市販のピュアビタミンC・ビタミンC誘導体はこちらの記事をご覧ください。
コメント